2011年3月23日水曜日

ユーロ/ドル、3週間安値から値を戻す=NY市場

 [ニューヨーク 22日 ロイター] 22日のニューヨーク外国為替市場で、リスク選好が一部回復するなか、ユーロが対ドルで3週間ぶり安値圏から値を戻した。ただギリシャ支援をめぐる不透明感は依然根強い。
 25―26日の欧州連合(EU)首脳会議を前に、投資家は慎重姿勢を崩しておらず、ユーロの上昇は長続きしないとみられている。
 ギリシャ問題をめぐっては、欧州当局者の間で発言がまちまちで、ドイツは自力で問題解決に当たるべきとし、イタリアは欧州連合(EU)の支援を強力に支持するとした。
 ギリシャや他のユーロ圏加盟国の債務問題をめぐり不安が強まるなか、ユーロは対ドルで年初以降5%強値下がりした。
 アナリストは、今週のサミットで同問題への決着が速やかに図られなければ、さえない成長とも絡み、欧州中央銀行(ECB)は来年にかけても利上げに踏み切ることができず、ユーロに対する売り圧力はさらに強まる、と指摘する。
 ウエルズ?ファーゴ(ニューヨーク)の為替ストラテジスト、バシリ?セレブリアコフ氏は「サミットは重要なイベントになるが、ギリシャ支援をめぐる最近の欧州での迷走ぶりをみていると、あまり大きな期待は持てない」と指摘。
 さらに「こうした状況は今後もかなり続く可能性があり、仮にギリシャや他の欧州諸国に対して調整がついたとしても、それによって経済成長は一段と減速しかねず、つまりユーロにとっては好材料とはならないだろう」と話した。
 大規模な為替取引を行うUBS?AGでは、ユーロが向こう3カ月間、1.30ドル近辺で推移すると見込んでいる。
 終盤の取引でユーロ/ドルは0.1%高の1.3548ドル。一時1.3568ドルに上昇したほか、3週間ぶり安値となる1.3464ドルをつける場面もみられた。トレーダーによると、ロンドン市場での取引終了後にショートカバーの動きがみられ、これがユーロを支援したという。
 ユーロは対スイスフランで1.4310スイスフラン近辺で推移。ユーロは対円で約1週間ぶり安値をつけた。
 ドイツのウェスターウェレ外相はこの日、財政健全化実施に向けたギリシャ政府への圧力が弱まる恐れがあるとして、ドイツやEUの資金がギリシャ支援に投じられることを望まないとの考えを示した。
 ユーロは、対ドルで2009年5月以来の強力な支持水準である1.3450ドルを抜け切れなかったこともあり、取引時間中の安値からは値を戻したという。
 ドル/円は90.16円と引き続きレンジ取引。支持水準は89.75円近辺、抵抗水準は91.00円をやや超えるとみられている。
 今週の米国での取引材料としては、経済指標で23日の中古住宅販売、24日の新築住宅販売などが注目されている。

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引用元:水晶の意味、効果、パワーストーン、天然石、アクセサリの通販専門店/TOPページ

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